8月3日の毎日新聞夕刊2面(引用はMSN毎日インタラクティブより)に
グーグル:来年にも携帯電話発売 無料化構想も…米紙報道−今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
インターネット検索最大手の米グーグルが、独自の携帯電話機を開発し来年にも発売する計画を進めていることが2日明らかになった。同日付の米ウォールストリート・ジャーナル紙が報じたもので、将来的には携帯でのネット広告を収益源に電話料金を無料化する構想もあるという。
という記事を見つけたので、ネットでも話題になっているのかと思えばそうでもなさそうだ。
Wall Street Journal 紙の記事を伝える個人ブログ(ソースは毎日インタラクティブだと思う)がほとんどで、Google の携帯電話についての詳しい記事は “「Googleケータイ」の試作品提示、狙いは広告市場” と “「Googleがテーラーメイド携帯電話を計画」、米紙報” くらいしか見つけられなかった。
確かに今までも Google の携帯電話の噂はありましたので、その記事を合わせるとかなり多くの記事になります。
特に、昨年末あたりから iPhone の発表時期、そして今年の3月頃、特に話題になったように思います。
また、6月には “Google、携帯電話OSを開発中” という記事もありました。(これもソースは Wall Street Journal 紙なんですね)
で、今回の記事ですが毎日新聞(毎日インタラクティブ)が伝えている内容とはちょっとニュアンスが違うような気がする。
毎日新聞(毎日インタラクティブ)を読むと『Google が携帯電話を開発して発売』という印象を受けます。
このソースを元にしたブログなどを読むとほとんどこのような解釈をしているので、私だけの印象ではないと思います。
でも、”「Googleケータイ」の試作品提示、狙いは広告市場” と “「Googleがテーラーメイド携帯電話を計画」、米紙報“、それにもともとのソースである “ Wall Street Journal 紙” の記事を読むとちょっと違うのではないかと…(ITmedia の記事は Wall Street Journal 紙の翻訳記事ですね)
つまり『携帯電話用のアプリケーションは開発している』のは間違いないでしょうけど、『携帯電話そのもの(携帯端末)の開発・発売をしようとしているのではない』と思います。
現在でも Gmail などのアプリケーションを単体では提供しているけど、それを統合的に提供して Google のサービス(OS も含まれるかも知れない)に最適化された携帯電話を各携帯電話メーカーに作ってもらうという方法をとるのではないかという気がします。(というか、Wall Street Journal 紙の記事にはそう書いてあるような気が…)
Gmail でおこなっていること(広告配信)を携帯電話そのもので実現したいということなのだと思います。
仕様を決めてそれに合わせた携帯端末を作るという方法は、日本の携帯電話の状況に似ているような気がします。
このあたりのことを考えても iPhone のような端末が、 Google から登場することは期待が薄いと思います。
いずれにしても、Google が携帯電話ビジネスに参入してくるのは間違いないことだろうし、もしかすると “携帯電話事業者” になるかもしれない。
それでも、携帯電話端末そのものは作らないのでは…
もう一つ、Google がハードウェアを作らないと思う理由が、
[WSJ] 「Googleケータイ」の試作品提示、狙いは広告市場 (2/2) – ITmedia News
AppleのiPhoneはコンシューマー市場で強敵になるとみられるが、戦略的には複雑さをはらんでいる。Appleの取締役8人のうち4人がGoogle顧問を務めており、GoogleのシュミットCEOはAppleの取締役でもある。両社と関係のある幹部は、利益の衝突を避けるのが難しい状況に陥るかもしれない。
Google 製の携帯電話を見てみたい気もしますが、やはりハードウェアは作らないかな。
それに Apple と違って、ハードウェアメーカーとしての実績も無いしね。
まぁ、目が離せないのは事実ですが…